愛猫のための栄養学

愛猫のための栄養学

アイコン 猫に限ったことではありませんが、何を食べるかと言うことは、生き物にとって、とても重要な問題です。食生活によって、病気を予防することも出来れば、逆に、食生活のせいで、何らかの病気の発症を促してしまうこともあるかもしれません。猫さんの体に合った良質のフードを食べてもらうことが、愛猫の健康を守る第一歩です。

猫さんにとって特に重要な栄養素

◎ たんぱく質 ◎

猫は肉食動物なので、量と質の両面で、高いたんぱく質の要求があります。食べ物に含まれていなければならないたんぱく質の最低必要量は26%〜30%とされます。
質で言えば、鶏肉、ラム肉、魚などの動物性たんぱく質に含まれる栄養素が必要です。大豆やコーングルテンミートのような植物性たんぱく質に比べて、動物性たんぱく質には、組織の成長・維持と、エネルギーに必要なアミノ酸がバランス良く含まれています。
アミノ酸の一種であるタウリンは、猫が、健康な目・心臓機能・繁殖および胎児の発育を維持する上で非常に重要な栄養素です。タウリンが欠乏すると、発育不全および繁殖能力の低下をおこしたり、中心網膜変性・拡張型心筋症のような、目や心臓の病気を引き起こすことが知られています。

※以上は猫の食事におけるたんぱく質の重要性について、一般的に言われることですが、私達が信頼しているペットフード専門店の店長(https://www.yuho-online.jp)の言葉も添えさせていただきます。
食事中動物性蛋白は尿pHを酸性化しますが、これは猫下部尿路疾患の1つであるストルバイト結石症の予防に非常に重要なことです」
◎ 脂肪酸 ◎

脂肪にも動物性のものと植物性のものがあり、共に、脂肪酸として細胞に吸収されます。正常な代謝に必要な特別な脂肪酸は、オメガ-6脂肪酸オメガ-3脂肪酸です。オメガ-6脂肪酸は、鶏脂などの動物の組織やトウモロコシ・大豆などの植物油に含まれています。オメガ-3脂肪酸は、エンコサペンタエン酸やドコサヘキサエン酸として、魚粉やフレッシュオイル、アルファリノレン酸として亜麻など一部の植物に含まれています。

オメガ-6脂肪酸の摂取においては、猫の場合、リノール酸とアラキドン酸両方を摂る必要があります。多くの哺乳類が体内でリノール酸からアラキドン酸を合成しますが、猫はアラキドン酸を充分に合成できないからです。アラキドン酸は、肉・魚・卵など動物性脂肪に含まれます。
リノール酸やアラキドン酸が欠乏すると、繁殖機能・血液凝固・皮膚被毛の状態に有害な影響が現れます。
◎ 繊維質 ◎
繊維質とは炭水化物の一種で、猫の消化器官に存在する酵素によって分解されないものです。繊維質は健康面で大切な要素です。
猫の消化機能の維持を助け、排泄物の量を減らすサポートとなるのが、ビートパルプなどの適度に発酵性のある繊維質源です。研究によれば、猫の健康を保つために最適な粗繊維質量は1.4%〜3.5%であることが明らかになっています(毛玉があるなど、特殊な状況下では、最適な繊維質量はもう少し高くなります)。
◎ ビタミン ◎
猫のビタミン摂取で気をつけなければいけないのはビタミンAビタミンB3です。
人間は、ビタミンA前駆体と呼ばれるβ カロテン、α カロテン、クリプトキサンチンなどのカロテノイドを体内でビタミンAに変換することができますが、猫はその酵素をもたないため、レチノールで摂らなくてはなりません。レチノールは動物性食品にだけ含まれていて、すでにビタミンAの形になっています。ただし、ビタミンAは脂溶性ビタミンなので、毎日摂取する必要はありません。
また、猫はビタミンB3(ナイアシン、ナイアシンアミド、ニコチン酸、ニコチン酸アミド)の要求量が非常に多いとされます。ビタミンB3を多く含む食品は、魚、赤身肉、小麦全粒粉、ビール酵母、レバー、小麦胚芽、卵、家禽類の白身肉など。水溶性ビタミンなので、毎日摂取する必要があります。

以上は、猫さんに必要とされる栄養素のうち、特に重要なものです。
優れたキャットフードを選べば、これらの栄養素の過不足は、さほど心配しなくても大丈夫だと思いますが、知識として頭にいれておくと、よいフードを選ぶ判断として、役に立つことがあるかもしれません。
特に、猫さんが、質量ともに高い動物性たんぱく質(ここでいう動物性たんぱく質には魚も含む)の要求があることは、常に意識しておきたいところです。