多頭飼いと一頭飼い

多頭飼いと一頭飼い

アイコン 1.多頭飼いの良さ、一頭飼いの良さ

イメージ

猫さんは、とても魅力的な友人であり家族です。一緒に暮らしていくうちに、また新たなニャン家族を迎えたいという気持が芽生える方は、多いのではないでしょうか。

ところで、多頭飼いと一頭飼い。猫さんにとっては、どちらが幸せなんでしょう...

「ウチの子はひとりっ子で、お留守番の時も寂しいだろうから、妹か弟を迎えてあげたい」....多分、それが2ニャン目をお迎えする動機ランキング??第一位だと思うんですが、動物学的には、猫さんは1にゃんでも寂しがったりしないそうですね(^-^;)。さらに、「猫は本来単独行動をする動物だから、多頭飼いは、猫にとってはストレス」とも言われます。

ただ、私は個人的に、多頭飼い=ストレスとまで言い切るのはどうかな...と思います。もちろん、多頭でいることのストレスが皆無とはいいませんが、コンパニオンアニマルとしての猫さんは、野生の生き物ではありません。兄弟ができれば、ひとりっ子時代にはできなかった遊びを楽しんだり、お互いを毛繕いしあったり、時にはバトルをしたり、お気に入りの場所を譲ったり譲られたり...実際、ウチの子達を見ていて、猫さんてこんなにも心が豊かに育つのかと、驚きと感激の連続です。多頭飼いが深刻なストレスになるかどうかは、相性の問題が大きいのかもしれません。

イメージ

私が考える、ひとりっ子のメリットは、のびのびと暮らせること☆。デメリットは、運動不足や遊び不足になりがちなこと、精神的にパパママべったりになりすぎてしまう場合があることでしょうか(ウチのラピがひとりっ子時代、まさに母親分離不安症でした(;^-^A)。

多頭飼いのメリットは、猫コミュニティをもつことで生まれる、心の成長があること(パパママへの噛み癖が治ったというケースもあります)。飼い主分離不安になりにくいこと。運動不足が解消されたり(されない場合もありますが( ̄▽ ̄;))、遊びのバリエーションが増えること☆。デメリットは、テリトリーをシェアするという基本的なストレスがあること(相性が悪い場合は、当然ストレス度も高くなる;;)。健康管理が大変になること。....といっても、管理するのはママパパの仕事ですけどね(^^ゞ。

一人っ子には、一人っ子の良さ。兄弟がいることには、兄弟がいることの良さがあります。デメリットの方をどれだけ少なくしていけるかは、パパママの努力にもかかってくることです。

で、改めて。一頭飼いと多頭飼い、猫さんにとっては、どちらが幸せか。

一頭飼いで楽しく暮らしてるお家のパパママは「ひとりっ子がいいよ」って言うでしょうし、多頭飼いで楽しく暮らしてるお家のパパママは「兄弟がいると楽しいよ」って言うでしょう。そ〜ゆ〜お家の猫さんたちは、一頭でも多頭でも、きっと幸せだと思います(*^-^*)。


アイコン 2.多頭飼いで気をつけたいこと

イメージ

多頭飼いをする場合、「可愛いからもう一頭」と安易にお迎えする前に、きちんと考えていただきたいことがあります。家族が増えると、楽しさや喜びも、2倍3倍になりますが、健康管理の大変さも2倍3倍になることも、同時に覚悟しておいてください。食費も、猫砂のような消耗品も、お高い医療費も、今までの倍かかるくらいの気持でいれば間違いないと思います(実際には倍ということもないんですけどね(^^ゞ)。

通常、時間をかければ先住猫と新人猫は徐々に仲良くなっていくものですが、どうしても相性が合わず、新しい子を手放さざるを得なくなったというケースも、ごく稀にはあるようです。そういったケースを心配するならば、2頭目以降は、ブリーダーさんや知人から譲っていただくのが安全策かもしれません。最初に事情をお話しして承諾をもらっておけば、万が一うまくいかなかった場合には、新しい里親さんを探していただくことも可能だからです。また、猫に詳しい方に相談したというだけで、飼い主側の気持ちが落ち着き、結果的に猫達もうまくいくようになることもあります。

多頭飼いで、一番気をつけなければならないのは、おしっこやウンチで猫さんの体調をチェックするという、基本的な健康管理が、難しくなることでしょう。この下痢Pは、誰がしたんだろう。○○ちゃんは今日何回おしっこしたんだろう。お水が妙に減ってるけど、どっちの子が飲んだんだろう(注:多飲多尿は、早く気づいてあげたい泌尿器系トラブルの一つの兆候です)。嘔吐が落ちてたけど、吐いたのはどの子だろう;;;。その辺が曖昧になってしまう分、個々の子達の様子を注意深く見守らなければなりません。

2ニャン、3ニャン、4ニャン、一度に体調を崩すことだってあるかもしれません。寄生虫や猫風邪(正確にはウイルス性鼻気管炎やネコカリシウイルス感染症)が発症したら、全員で受診というのはおおいに有り得ることです。こんなに沢山の子達を病院に連れて行けない〜などと言わず、是非、ひとりっ子時代と変わらないレベルの健康管理を、一頭一頭にむけてあげてください

たまに、避妊去勢をせず多頭飼いをし、猫さんが増えすぎて、結局“飼育放棄”となる悲劇を耳にすることがありますが、避妊去勢は、飼い主の最低限の義務です。2頭目、3頭目の家族を増やす前に、どうか、今の自分たちに、家族を増やせるだけの経済的余裕、精神的余裕、時間的余裕があるか、もう一度考えてみてくださいね(生意気なことを言ってすみませんm(_ _)m)。


アイコン 3.新しい猫さんを迎える時は...

イメージ

晴れて次の子のお迎えが決まったら、まずは猫トイレを一つ増やしてください。理想は猫の数+1と言われますが、最低でも、猫さんの数と同じだけは用意しましょう(全自動で排泄物をかたづけてくれるトイレは別ですが)。

猫さんが増えることで、ご飯の置き場や猫ベッドなどの置き場を今までと変える必要がある場合は、新しい子をお迎えする前に変えておいてください。新人ちゃんが来てから、先住ちゃんの身の回りの品の配置を変えると、先住の子は、自分のテリトリーを弄られたことで、ないがしろにされたように感じてしまうかもしれません。

猫には、怖い感染性の病気があります。猫さん同士を合わせる前には、必ず両者の健康診断を済ませておいてください。

◎ 模範的とされる会わせ方
1)先住ちゃんと新人ちゃんを最初は別々の部屋におく
2)その間に健康診断をすませる(検便で寄生虫の有無を確認するのは必須項目)
3)健康診断で寄生虫などの感染症が見つかれば、隔離した状態で治療し、獣医師の許可が出てから対面させる
4)健康診断に問題がなくても、数日は別の部屋に置き、お互いの臭いのついたものだけを交換して、臭いに慣らす
5)寄生虫は一度の検便では見つからないこともあるので、できればこの間に検便の再検査をうけておく
6)臭いに慣れたところで、新人ちゃんをキャリーに入れた状態で、先住ちゃんの部屋に連れて行く
7)先住ちゃんの「シャー!!」「フー!!」という威嚇が完全におさまったら、初めてキャリーから出して、会わせる

※理想は上に書いた「隔離→両者の健康診断→問題が無ければ少しずつ慣らしながらのご対面」ですが、すぐに共同生活を始めさせたいという場合は、最低でもお迎え前に、先住ちゃんの健康診断、そして、ブリーダーさん宅やショップで、新人ちゃんの健康診断をしていただきましょう。その際、お互いに寄生虫の駆虫(検出されるされないにかかわらず、駆虫薬を投薬する「予防的駆虫」)を実施してもらうのがベストです。多頭飼いで、ひとたび寄生虫が発生すると、ピンポン感染となり、完全駆虫がたいへん難しくなります。

新しい子が来たことで、精神的に負担が大きいのは、先住ちゃんの方です。今まで独占していた自分のテリトリーを、思いきり侵略されているのですから...( ̄▽ ̄;)。新人ちゃんが、家族として馴染むまでは、今まで以上に先住ちゃんを持ち上げてあげるくらいで丁度いいと思います。何をするんでも、先住ちゃんを優先して、優しく声をかけてあげましょう。申し訳ないけれど、少しの間、新米ちゃんには、先住ちゃんの目を盗んでアマアマしてあげてください(笑)。

「こいつが来たからオイラのものは奪われた」じゃなく「こいつが来たらますますオイラの待遇がよくなった」(笑)と思わせると、新人ちゃんは先住ちゃんにとって好印象vv。早く仲良くなれると、何かの本に書いてありました。

最初のウチは、シャーっと吹いたり、ううう〜〜っと唸ったり、バトルを繰り返すかもしれないけど、なるべく猫さん同士に任せて、パパママは介入しないように(結構怖いですけど(>▽<;;)頑張りましょうvv。その方が、猫さん同士が早く馴染みます。ただ、ちょっとやりすぎかな〜;;と思うくらい、バトルがヒートアップしてきたら、間に割ってはいるのではなく、突然洋服タンスの引き出しを開けて、片付けをはじめてみたり、物入れやクローゼットの整頓を始めたり、わざとらしく紙袋を広げたりして、猫さん達の気を引くことで、上手に仲裁してくださいね♪