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愛猫をFIPから守る[2]

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猫コロナウイルスとFIPウイルスはたいへん解釈が難しいウイルスです。この1ページをご覧いただいただけでは、誤解を招かないとも限りませんので、是非、「猫コロナウイルスについて」全ページに目を通していただきますようお願いいたします。
なお「FIPを発症していない抗体価の高い猫に、どこまで積極的に治療を行うか」及び「猫コロナウイルスに対するインターキャットやビムロン、各種サプリメントの有効性」については様々な意見があり、当サイトは、とくにその使用を皆さまに積極的に推奨するものではありません。

 

アイコン おそらく、抗体価を測ったことのある猫さんより、一度の抗体価検査を受けることもなく、天寿を全うする猫さんの方が、数としては圧倒的に多いのではないでしょうか(そういうデータを見たわけではありませんが(;^-^A)。
その一方で、健康診断やちょっと体調を崩した時などに、たまたま抗体価検査を受け、高い数値が出てしまったというケースも珍しくないかと思います。そんな時、私達は、どのように対処すればいいのでしょう。

 

抗体価が高いといっても、FIPの症状が無く、健康状態や他の血液検査の結果にも何ら異常がなかった場合には、その時点でのFIP発症の心配はほとんどありません。

 

この場合、獣医師からも、特に健康管理に関する注意事項は出ないことが多いと思いますし、何もしなくても、再検査の時には、抗体価が下がっている子がほとんどです。むしろ、数値を気にして愛猫に不安な顔を見せることの方が、猫さんのストレスになりますので、あまり心配せず、明るく過ごしましょう(*^-^*)。

 

ただ、再検査でも数値が思うように下がらなかった場合には、どうしてもFIP発症の不安がママパパの頭の中をよぎってしまいますし、また、子猫時代のラピスのように、通常はあまり悪い症状をひきおこさないとされる猫腸コロナウイルスの影響で、頑固な軟便に悩まされたりする場合もあります。

 

ここでは、猫コロナウイルスと闘う愛猫を、もっと積極的にサポートするために、私達が“実践”できることを考えます。もちろん、それはFIP発症から我が子を守ることに繋がっていきます。

ママパパだからできること

基本的には、ブリーダーさんから迎えても、知人のお宅から譲り受けても、お外の猫ちゃんを保護しても、その子の体内に、猫コロナウイルスは居て当たり前、と考えていいと思います。繰り返しになりますが、ほとんどの場合、その猫コロナウイルスは、病原性のないものですし、その子の免疫力がしっかりしていれば、放っておいてもいずれ終息するウイルスです。

 

ですが、再検査をしてもなかなか抗体価が下がらないケースもありますし、頑固な軟便といった、治療を要するような猫腸コロナウイルスの症状もあります。

 

このような場合、考えられるのは、その子の体内で、弱毒性の「猫腸コロナウイルス」が勢いづいているということです(もちろん「現在、FIPを発症していない」と獣医師が診断することが前提ですが)。これを強毒性の「FIPウイルス」に突然変異させないようにしなくてはなりません。
猫コロナウイルスがFIPウイルスに突然変異する条件は、はっきりわかっていませんが、FeLV(猫白血病ウイルス)やFIV(猫免疫不全ウイルス、いわゆる猫エイズ)の感染がある猫では、それが起こりやすいこと、さらにFIPの発生はストレスの多い集団飼育の猫に多いことを考えると、免疫抑制を起こすウイルス感染や、集団内でのストレスが強く関与しているらしいと言われています。(※一頭飼いならばFIPは発症しないというわけではなく、たんに割合の問題です)

 

言い換えれば、(1)猫白血病ウイルスや猫免疫不全ウイルスに接触させないこと。そして、(2)ストレスを極力緩和してあげること。この二つが愛猫を守る基本になると思います。

 

具体的に(1)については、まず、完全室内飼いを守ることです。さらに、猫白血病ウイルスや猫免疫不全ウイルスとの接触を完全に避けるという意味でも、その子自身と家にいる子達の、FeLVとFIVの検査は受けておくとよいかと思います(本来、迎え入れる時にチェックしてあるのが望ましい)。

 

※参考までに、“抗体価が高い時には、ワクチンは基本の3種にとどめ、あえて猫白血病ワクチンを加えないのが望ましい”と、ラピスの主治医からもアドバイスをうけました(もちろん猫白血病ワクチンを外すためには「完全室内飼い」をしていることが前提です)。

 

(2)については、ひとりっ子の場合、抗体価が高いうちは、新しい子を迎えないというのも一案かと思います(我が家も、ラピスの抗体価が安全圏に下がるまでは、妹のお迎えを控えました(^-^;))。
現在すでに多頭飼いの場合には、それぞれの子が、しっかりと自分のスペースを持てるような室内の工夫や、トイレなどの衛生管理をさらに強化することも、ストレス軽減に繋がると思います。
また、一頭多頭を問わず、引っ越しなどの環境の変化やヒートは大きなストレスの一因となります。

 

※抗体価が高くても避妊去勢手術をした方がいいのか、抗体価が下がるまで手術を控えた方がいいのかは、大きな問題ですし、ラピスにヒートが来たときは、ずいぶん悩みました(その時点で、抗体価は800でした)。が、実際ラピスを間近で見ていて、ヒートのストレスは相当なものだということが見て取れましたので、我が家では、去勢手術に踏み切ることにしました。ちなみに、手術後の抗体価検査では、一段階上がって1600になってしまいました。ヒートや去勢手術による抗体価の変動はいたしかたないと主治医には言われましたが、この時はグロブリンも高めだったので、インターフェロンの頻度を少しあげるなどして、対処しました。

我が家の場合

前項(1)と(2)以外にも、その子の免疫力アップのために、今までよりも良質な食事に切り替えたり、サプリメントを利用してみるというのも、ママパパにできることの一つではないでしょうか。
(>>詳しくは【猫さんと免疫力】をご覧ください)

 

ラピスの場合、FIPの心配以外にも、猫腸コロナウイルスによって長引く軟便を、一日も早く治したいという切羽詰まった事情もあり、インターフェロン(最初は注射で投与するインターキャット、のちに経口タイプのビムロン)を取り入れていました。また、お友達の中には、代替医療のホメオパシーを取り入れることで、抗体価がMAXから100以下に落ちたお友達もいます。

 

◎ビムロンについて◎
インターフェロンが猫コロナウイルスに効果があるかどうかは、今のところ立証されておらず、実際、ラピスも、治療の初期において「インターキャット」(注射で投与するインターフェロン)を多く用いてきましたが、正直、抗体価の下がり具合は、私達が期待したようなものではありませんでした。
(経口インターフェロンを取り入れる前の、ラピスの抗体価の変化 6400→6400→3200→1600→800→1600→800→1600)

 

2004年12月。その前の数ヶ月間、抗体価が800と1600をいったりきたりしていたラピスに、認可されたばかりの経口インターフェロン「ビムロン」の治療を取り入れていただきました。結果、1ヶ月半後の抗体価検査では、一気に三段階下がって、200となりました。この時期は、手作りご飯にビープロン(プロポリスのサプリメント)とおからを入れることで、軟便が治った時期でもあったので、ビムロンの効果だけとは一概に言えませんが、少なくとも、私達家族は実感として、確かな手応えを感じました。

 

主治医が担当していた、他の抗体価の高い猫さん達も、ビムロンで成果があがっているという話も伺いましたし、友人の中にも、実際、ビムロンを服用して抗体価が下がったお家が何軒かあります。
ビムロンの一番の特徴は、体内に吸収されることなく、免疫系を活性化する。つまりは体内への残留がなく、耐性をつくらないという点です。(従来からの注射によるインターフェロンは、長期間にわたって投与すると、副作用として肝臓に悪影響が出ると言われています)。
無味無臭の粉薬で、注射(通院)のストレスを軽減するという意味でも、メリットが大きいかもしれません。ビムロンの管理については、湿気を吸収すると効果が弱まるとのことで、食品乾燥剤を入れて密封し、できれば冷蔵庫での保管が望ましいとのことです(温度というより湿気から守るため)。

 

難点といえば、まだ扱っていない病院が多いことでしょうか。地域によっては、ビムロン単独での処方がなく、粉ミルクと混合でしか処方しない所もあるようです(取り扱い製薬会社の違いらしいです;;)。私達は、ビムロンのメーカーの勉強会に参加した、東京の主治医から、「ビムロンは粘膜から吸収されるので、ご飯に混ぜたりせず、口腔粘膜に直接触れるよう口に入れてあげてください」と言われていますので、混ぜ物のないビムロン頼りですが(^-^;)。

 

ちなみに、私達がお世話になっている病院では、ラピスの体重(4kg)で1回分300円です。服用頻度は、その子の症状によって異なります。

 

※2007年3月現在、まだまだ市民権を得たとはいえない感のある「ビムロン」。注射で投与するインターフェロンとは、免疫系に働きかけるメカニズムが違うそうなのですが(前出の主治医談)、インターフェロンという名前が災いして、これまでのインターフェロンと全く同様の効果という先入観を持っている獣医師も多いようです。同じ効き目であれば、わざわざ保存に気を遣う薬に切り替える必要はないということでしょうか。
また、インターネット上では、メーカーのプレスリリースの印象から「子牛のロタウイルス感染症」にしか効かないのではないか、「ヒトインターフェロン」という名称だから、動物には効かないのではないかといった記述も見かけますが、正式には「動物用」ヒトインターフェロンアルファ経口投与剤ですし(;^-^A、少なくとも、私達家族、もしくは同じようにビムロンを使っている猫友さん方にとっても、確かな手応えを感じるものでした。
私達は、医療従事者ではありませんし、まだ認可されて二年半の薬ですから、副作用に関しても、正直この先何年か経って何か言われるようになるかもしれません。
ただ、我が家にとっては、無くてはならない良薬だと思っているので、今後は、より多くの病院で、手軽に手に入るようになるといいなと思います。

猫コロナウイルスと衛生管理

猫コロナウイルスは、猫さん同士で容易に感染するウイルスですし、場合によっては、長く猫の体内にとどまるしつこさも持っています(健康な状態で、何年も抗体価が高いままの子も少なくありません)。が、猫の体外では、意外と弱い存在です。せめて、環境の中の猫コロナウイルスは、出来る限り叩きましょう。

 

猫コロナウイルスは
・室温では数分から数時間で感染性を失います
・太陽光線、紫外線照射、熱などで容易に不活化
・56℃の温度ならば、数分で感染性を失います
・ほとんどの消毒薬に感受性であり、次亜塩素酸ナトリウム、ホルマリンをはじめ、アルコール、洗剤、第4級アンモニウム塩などで失活します

 

※家庭用に販売されている液体の塩素系漂白剤、殺菌剤(洗濯用、キッチン用、ほ乳ビンの殺菌用など)はほぼすべてが、次亜塩素酸ナトリウムの水溶液です。我が家では、猫トイレ洗いにはキッチン泡ハイター、食器周りの除菌には稀釈したミルトン、排泄物の処理には、ペット専用の除菌スプレーパルエックスを使っています。
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