我が家とコロナウイルス[1]

我が家とコロナウイルス[1]

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ネココロナウイルスとFIPウイルスはたいへん解釈が難しいウイルスです。是非「ネココロナウイルスについて」全ページに目を通していただきますようお願いいたします。
また、インターキャットやビムロン、各種サプリメントの有効性については様々な意見があり、当サイトは、とくにその使用を皆さまに積極的に推奨するものではありません。

book01-08.gif ネココロナウイルスとの出逢い

今から3年半前。にゃんこを家族に迎えようと決めた私達は、実際に子猫を迎える前に、何冊かの飼育書を読みました。当然、その中にはFIPやネココロナウイルスについての記載もありました。でも、私達の頭の中には「猫さんて怖い病気がいっぱいあるね〜」くらいの印象しか残りませんでした(;^-^A。

その後いくつかのショップを回って、ソマリの子猫を探していた時です。あるショップの店長さんが、「ウチのショップのコロナウイルスについての考えを説明しますよ」と話しかけてきました。私達は思わず「コロナってなんでしたっけ☆」(←飼育書を読んだ意味ないじゃん( ̄▽ ̄;))。そこで、お説教にも近い??(笑)講義を延々1時間聞いて帰ってきました。

その店長さんの説明は、こうでした。「たいていの猫がコロナウイルスというウイルスを持っていて、それを防ぐことはできません。たとえ持っていたとしても、それ自体は何でもないウイルスです。でも、まれにそのウイルスのせいでFIPという悪い病気になってしまう子がいます。当ショップではお渡しして半年以内のFIPでの死亡に対しては、代わりに新しい子を無償でお渡しするシステムになっています」

後半部分はさておき(;^-^A、今思えば、ネココロナウイルスの説明としては、結構“的を射た”説明だったと思います。それ以降、子猫の問い合わせをする際には、なるべくショップやキャッテリーさんにコロナウイルスのことを伺うようにはしていましたが、正直、私達の方に知識が無さすぎて(それと、我が事としてリアルに考えていなかった為)、今ひとつ理解が及ばず、なんとなく漠然とした恐怖感に留まっていました。


アイコン 運命の軟便王子のお迎え

子猫探しを初めてから2ヶ月が経った頃、私達はついに運命の子猫と出逢いました。ひと目見た瞬間、この子こそ自分たちの家族になる子だと分かりました(笑)。

早速、我が家にお迎えを.....することはできません(T-T)。お店で1回でも良いウンチをしないと、家に連れて行くことができないのが、そのショップの決まりだったんです。お店に来て初めてのウンチから、ずっと軟便だった彼は、結局、2週間近くショップに足止めを食いました。(足止め中にラピスと命名)

「健康な子猫を迎えるには、よいウンチをしている子を選ぶこと」それは基本中の基本です。ショップの方にも、「お腹が弱いのが気になるようならキャンセルなさってもいいですよ」と言われましたが、出逢った日から、母になってしまった私達には、そんなことは考えられません。例のコロナウイルスのことが頭をよぎらないわけでもなかったけれど、その怖さよりも、自分たちが必ずこの子の軟便を治してみせる。その思いの方が遙かに強かったです。

ショップのドクターの見立てでは、ラピスのお腹はコクシジウムによる軟便とのこと。そのお薬が効いたのか、やっと普通便が出たラピスは、晴れて我が家の子となりました。


アイコン 抗体価6400のショック

やっとの想いで迎えた愛猫は、婿入り翌日には軟便を再発(T-T)。ショップ指定医のところに健康診断に連れて行ったところ、コクシジウムや回虫などの寄生虫が「笑ってしまうほど大量にいる」と呆れられました;;;。が、その治療を施しても軟便は治りません。こちらから、コロナウイルスの心配はないですかと伺うと、「子猫にコロナウイルスの抗体価検査をしてもあまり意味がないんですよ。数値が変動しすぎて、参考にはならないんです」と言われました。

その後、あまりにも軟便が治らないので、以前からうさぎさんでお世話になっている病院(我が家の東京時代の主治医)に転院。ここでも、気になっていたコロナウイルスのことを先生に伺ってみましたが、ラピスにFIPの症状が出ていないこと、子猫の抗体価はあまり参考にならないことから、抗体価検査は先送りとなりました。

処方食、下痢止めなどを使いながら様子をみつつ、念のための再駆虫薬投与もし、膵臓酵素の検査(検便でできる検査)も受けましたが、軟便はどんどん悪化する一方でした。下痢止めを飲んでいても、1日に、4〜5回ユルユルの便が出てしまうのです。そして、生後5ヶ月になろうとする頃に、軟便の原因を探るべく、初めてネココロナウイルス抗体価検査を含む、総合的な血液検査を受けることになりました。

一般血液検査の結果は、どの項目も異常なし。が、恐れていたことが...。ラピスの初めての抗体価検査の結果は、その検査機関で測れる最大測定値「6400」でした。

嫌な予感はしていたけれど、それが現実となった時は、相当なショックでした。致死率の高い病気である“FIP”の恐怖が頭をよぎり、私達は愕然としました。が、主治医は、一般血液検査の総蛋白とグロブリンの値が正常値であることと、ラピスの良好な発育状態から、「今現在、FIPが発症しているという心配はありません」とはっきり言ってくださいました。(2008年8月補足:最新のPCR検査ではFIPを診断できるようになりましたが、この当時、高い抗体価が、ネココロナウイルスによるものかFIP発症なのかを正確に診断する検査法はありませんでした)

「ラピスくんの軟便は、FIPではなく、腸管にいるネココロナウイルスによるものでしょう。ただ、数値が高いということはウイルスの勢いがかなり活発だということです。ラピスくんの場合は軟便の症状もあるし、このままだと、やはり今後が心配です。少し積極的に数値を下げるような治療を考えていきましょう」と。

そして、ラピスはインターフェロン治療(=猫用インターフェロン「インターキャット」)を中心に軟便と闘うことになりました。私達は、徹底的にネココロナウイルスについて調べました。振り払っても振り払っても浮かんでくるFIPの幻影と闘うためには、ひたすらネココロナウイルスのことを調べまくって、「高い抗体価=FIP発症=死、ではない」と自分たちの心にたたきこむしかありませんでした。(※この時は、まだ経口インターフェロン「ビムロン」は認可されておらず、インターフェロンの選択肢は、注射による「インターキャット」しかありませんでした)


アイコン 抗体価の推移と周囲の誤解

「抗体価が高くても、再検査で下がっていれば大丈夫(FIPの発症ではない)」これは、一回目の検査を受けた私達が、お守りのように思っていた言葉でした。次の検査では、絶対に下げてみせると決意し、「インターキャット」の注射と併行して、ラピにストレスを与えない日常生活の心がけを徹底しました。軟便も、手作り食をきっかけに一時改善していたので、次回は絶対に数値が下がっているという自信がありました。が、1ヶ月半後にうけた再検査の結果はまたしても最大値の「6400」だったのです(T-T)。

正直、再検査で抗体価が下がらなかった時の方が、初回以上にFIPを意識しました。ただ、FIPを意識すればするほど、絶対にこの子を守らなくては..という気持も強くなりました。猫さんの抗体価が高い時には、ストレスは禁物です。心の中には常にFIP発症の恐怖がうずまいていましたが、ラピスの前では絶対に笑顔でいることが、私達姉妹のルールとなりました。この頃は二日おきに治療に通っていた時もありましたが、ラピスは本当に頑張ってくれました。

「インターキャット」の頻度をあげたのが良かったのか、三回目の抗体価検査ではようやく一段階下の「3200」に、四回目の検査では、その下の「1600」まで落ちました。私達が本館サイト「Somalism***」を開設したのは、この頃です。通院記録には、ネココロナウイルスの治療のことも書きましたが、決して闘病サイトではなく、ただの親ばかサイトでした。だって、ネココロナウイルスを持っていること自体は、猫として特別でもなんでもないのですから。

ホームページを開設したことで、素晴らしいニャン友さんに恵まれ、ラピスの健康管理に役立つ情報なども、たくさんいただくことができました。ただ、手作り食を機に治っていた軟便は、発情〜去勢手術を境にまた復活してしまい、「800」に下がっていた抗体価も、それに伴って「1600」→「800」→「1600」と上がり下がりを繰り返しました。抗体価の数値そのものよりも、ウイルスの勢い(前回より上がるか下がるか)を重視していた私達にとって、正直、この変動の時期は、真綿で首を絞められるような苦しさがありました...。前回より数値が上がってしまった時など、不安に押しつぶされるような気持になり、ラピスの見ていないところで、がっくり落ち込むこともありました。

この辛い時期、ニャン友さんから温かい言葉で励ましていただいたことを、今でもとても感謝しています。たまに、「ラピくん伝染病になっちゃって可哀想ね」「FIPの心配があるなんてお辛いですね」「長生きできるといいですね」といった言葉をいただくこともあり、ちょっぴり切ない想いをしたこともありますが(;^-^A、ラピスのことを気に掛けてくださったお気持ちが嬉しいことには変わりはありません。まだまだネココロナウイルスについては、正しい認識がなされていないんだな〜っと、痛感した時期でもありました。

たまたまラピスは、軟便という症状が出ていたから抗体価を測ることになりましたが、何の症状もなくても、測ってみれば抗体価が高い猫さんというのは数多くいるのです(むしろ症状が出ない子の方が圧倒的に多い)。そして、ネココロナウイルスを保有している限り、FIP発症は、どの猫さんにもありうることなのです。


アイコン 希望の光

順調に落ち始めていた抗体価が、発情〜去勢手術を機に、上がったり下がったりを繰り返すようになったことは、最初のMAX「6400」のショックとはまた違った形で、私達を苦しめていました。当初から、先生にも、ラピスの軟便はネココロナウイルスの影響と言われていましたが、ラピスと生活を共にする時間が長くなればなるほど、ラピスの場合は、抗体価の高さがウンチの状態と比例することが、私達にも身をもってわかってきたからです。

子猫時代のように、日に4〜5回出てしまうような軟便ではなくなったものの、最後までキレイに固まったウンチを見たのは、いつのことだったか...。おまけに、軟便癖は、血ウンチ癖となり、このまま完全に慢性化してしまうと、今後、大腸にポリープができるような二次的な心配もでてきます。抗体価がガツンと下がれば(=ネココロナウイルスが活発でなくなれば)ウンチは良くなるだろうし、あるいは、ウンチが良くなれば(=栄養吸収率が上がって免疫力が高まれば)抗体価もしっかり下がるだろう。どちらが先でもいいから、とにかくこの悪いスパイラルを断ち切らねば...。そう焦っていた時、私達は、ラピスの「三種の神器」に出逢いました。

それは、ビムロン・おから・ビープロンです。

この時期に認可されたばかりの、経口インターフェロン「ビムロン」を教えてくださったのは、サイトを通じてお友達になったソマリブリーダーさんでした。ラピスのことを何かにつけて心配してくださり、ビムロンのこともいち早く教えてくださいました。

その時点で、ラピのかかりつけ病院ではまだビムロンは使われていなかったのですが、ビムロンのことをお話しすると、主治医みずから、製薬会社の勉強会に赴いてくださり、ビムロンを導入していただけることになりました。

また、前出のブリーダーさんのご紹介で出向いた、あるキャットクラブのシャンプー教室の会場で、クラブ代表の方に軟便の相談をしたところ、その方のアビシニアンちゃんは「おから」と「ビープロン(プロポリスサプリメント)」で、すっかり軟便が治ったとのこと。早速とりいれてみることにしました。
(>>おからとビープロンの具体的な使い方

そして、ラピスはビムロン・おから・ビープロンの導入で、見事に軟便(&血ウンチ)を克服!!!。1ヶ月半後の抗体価検査では、一気に三段階下がって「200」となりました!!!。

ラピスの三種の神器に出逢うきっかけをくださった、ソマリブリーダーさん、本当にありがとうございました!!!!。