猫さんと免疫力

猫さんと免疫力

アイコン 検索エンジンから直接このページにこられた方へ

ネココロナウイルスとFIPウイルスはたいへん解釈が難しいウイルスです。是非「ネココロナウイルスについて」全ページに目を通していただきますようお願いいたします。
また、インターキャットやビムロン、各種サプリメントの有効性については様々な意見があり、当サイトは、とくにその使用を皆さまに積極的に推奨するものではありません。

アイコン 免疫力アップが愛猫を守る基本

「愛猫をFIPから守る[2]」でも書いたように、子猫時代、ネココロナウイルス抗体価がMAXで、頑固な軟便に悩まされていたラピスを育てるにあたっては、私達に何ができるのか、ラピの為に何をしてあげられるのかを、常に考えてきました。

そもそも、免疫力が高い子は、自分の体内のネココロナウイルスを自らやっつける力を持っています。特に何の治療をしなくても、再検査で抗体価が下がっている子が多いのは、このためです。

ラピの場合、「腸管にすみついたネココロナウイルスのせいで軟便→栄養の消化吸収に問題があるために免疫力が少し低下する→そのためにウイルスの勢いが落ちない(抗体価がなかなか下がらない)」という悪循環を抱えていましたが、このスパイラルを断ち切る要素こそ、“さらなる免疫力のアップ”だと私達は考えました。

考えてみれば、その子自身の免疫力が高まることは、ネココロナウイルスのみならず、他の様々な病気から猫さんを守ることにもなります。人間もそうですが、例えば何かのウイルスが体内に入ったとしても、全ての人が同じように病気を発症するわけではありません。猫白血病ウイルスも猫免疫不全ウイルスも、感染した子の全てが発症するわけではありません。その鍵を握っているのが、その子自身のもっている「免疫力」ではないでしょうか。

アイコン 免疫力アップ作戦〜我が家の場合

ラピスの免疫力を上げる為に私達が実行したことは以下の5つです。
どこかに「これが猫の免疫力を上げる5つの方法です」と書いてあったわけではありません。主治医とのお話や、いろいろな文献・資料から、私達がよいと思ったことを実践しただけなので、あくまでも我が家のオリジナルとお考えください(^-^;)。

1.食事の質を良くする
・人間が食べられるような良質の原材料で作られたキャットフード選び
・極力、合成保存料の入っていないキャットフードを選択
・お肉中心の手作りご飯をプラスして、猫にとって重要な栄養素である動物性たんぱく質を補充
2.サプリメントの利用

一般的に、免疫力アップのサポートになると言われるのは以下のようなサプリメントです
アガリクス
初乳(コロストラム)
プロポリス
田七、麗芝
ハーブ など
※ここにあげた以外であっても、たいていのサプリメントは、積極的に栄養を補給するためのものなので、広い意味での免疫力アップにつながると思います。上の5種類は、中でも代表的なものとお考えください。
※ラピスの場合は、その時の状態を見ながら、上にあげたような免疫力アップ系サプリメントを数種類組み合わせています。

(>>それぞれのサプリメントの詳細については【サプリメント&おやつ】をご覧ください。)
3.生活環境をよくする
・猫の目線で、部屋の中に、遊び場や落ちつく隠れ場所をたくさん確保する
・人間の生活リズムを一定に保ち、愛猫の生活リズムを乱さない
猫トイレを常に清潔に保つ
4.メンタルケア
・愛猫の前で、絶対に不安そうな顔を見せない、家族で争わない
・遊び時間をたくさんとる
・愛猫がひとりでいたい時には、放っておく
5.獣医師との連動

・インターフェロン投与(注射型インターフェロン「インターキャット」)
・のちに経口インターフェロンである「ビムロン」にきりかえ
※ラピスの場合は、抗体価が高いだけでなく、ネココロナウイルスの影響と思われる軟便がずっと続いていたことで、インターフェロンを取り入れる治療を選択しましたが、通常、こういった処置は、症状の出ていない子達の「発症予防」のためには使われません。
※注射して体内に入れるインターフェロンは、長期使用で、肝臓に悪影響が出るという説もあります。経口インターフェロンは、体内への残存がないため、副作用がないと言われており、通院と注射という大きなストレスから解放されるメリットも大きいと思います。

(>>経口インターフェロン「ビムロン」について、詳しくは「ビムロンについて」をご覧ください)

※選択肢の一つとして「ホメオパシー」(=代替医療の一つで、同種療法・同毒療法・同病療法などと訳される)も考えましたが、その場合には、インターフェロンの治療はやめなければなりません。治癒に対する基本的な考え方が、180度異なっているからです。インターフェロンを絶つことに不安があった私達は、結局、この時にホメオパシーを選択することはありませんでしたが、実際、ホメオパシーを取り入れることで、コロナウイルス抗体価が、MAX6400→100以下に下がったお友達猫ちゃんもいます(*^-^*)。

以上5点、少しでもラピの免疫力を上げるサポートになりそうなことを、私達なりに実践してきました。きっとこの他にも様々な方法があったと思いますが、毎日の生活の中で、無理せずやれることをやってきたつもりです。

中でも気をつけたのは、メンタルケアです。猫さんは人の気持ちに敏感です。もしママが、検査の結果やユルいウンチを見て、不安そうな顔をしたり、肩を落としたりしたら、きっと愛猫は「ボク何か悪いことしたの」って、悲しくなってしまうでしょう。その点は、東京時代の主治医からも、口をすっぱくして注意されました(^-^;)。

大切に思うからこそ、心配する、不安にもなる。でも、母たるもの、その不安を決して顔に出してはいけない。抗体価が下がるまでのほぼ10ヶ月間は、ヘタレ新米ママ達が精神的にかなり鍛えられた時期でもありました。

アイコン 様々な感染症から守る作戦〜我が家の場合

私達がもう一つ心がけたのは、ラピスの免疫力を上げることと同時に、ネココロナウイルス以外のウイルスの感染を防ぐということです。特に、白血病ウイルスや猫免疫不全ウイルスは、免疫系に著しい悪影響を及ぼし、FIPの発症に影響するといわれるので、感染は絶対に避けなくてはなりません。

さらに、シロウト考えかもしれませんが(^-^;)、ラピスには、ラピスの持っている免疫力の全てをネココロナウイルス退治に使ってほしかったので、上記二つのウイルス以外にも、体に悪い影響を与えるようなウイルス、細菌、寄生虫などには、極力接触させたくないと思いました。

とはいうものの、猫さんに有害なウイルスや細菌には、まだ感染経路もはっきりしないものも多く、「こういうことをすれば絶対安全」とも「こういうことをしなければ絶対に安全」とも言えません。ですので、自分達にできる範囲で、とにかく有効と思えることは実践しようというつもりで、下記のようなことを続けてきました。

※もともと完全室内飼いなので、項目にはあえて加えていませんが、愛猫を感染症から守る一番の基本は「家の外に出さない」ことです

1.母達が外から帰宅したら、除菌ハンドソープで手を洗ってからラピに接する
2.帰宅後は、靴をすぐに靴箱に片付け(パルボウイルスなどは、靴底についた土も感染源となります)、土間を除菌剤で拭き掃除する
3.動物病院の待合室ではキャリーのフタを絶対に開けない。帰宅したら、キャリーの中の敷物は毎回洗濯。待合室や診察室で床に置いたキャリーは、外側を除菌剤で拭き掃除
4.食器と水飲みは、毎日中性洗剤で洗い、ミルトンに付けて乾燥
5.ウンチとおしっこは、排泄したらすぐに片付ける。猫砂は週一回で全取り替え、稀釈した塩素系漂白剤でトイレ洗い

(>>トイレの衛生管理については、【猫トイレの衛生管理】をご覧下さい)

これらの5項目が、“そんなことは当たり前でしょ”なのか、“そこまでするなんて神経質すぎじゃない??”なのか、“その程度では、まだまだ注意が足りないよ”なのか、感じ方は猫ママ猫パパそれぞれだと思います。

ただ、これらの事は、日常無理なくできる範囲のことであるし、私達は悪くない習慣だと思っているので、ラピの抗体価が100以下に下がった今でも、続けています(*^-^*)。

*2010年4月29日追記*
ラピスには持っている免疫力の全てをネココロナウイルス退治に使って欲しい。そう願って、様々な感染症を退ける努力を続け、実際ラピスの抗体価は「100以下」にまで下がりました。が、その後、私達の油断から、みすみす子供達の免疫力を落とすような状況を招いてしまいました。

というのは、3ニャン目のルキアを迎えた直後に、ルキアがジアルジアを持っていることが分かり、念のため全頭駆虫をして対処するも、結果的には先住のラピスとルナにもジアルジアが感染してしまったのです。ルキアのジアルジアは比較的容易に落ちたものの、ルナがシスト(シストの状態になると駆虫薬が効かない)を溜め込みやすい体質だったこともあり、3頭はジアルジアの再発と駆虫をくり返すことになりました。

さらに、ラピスはジアルジアの影響で、ずっとおさまっていた慢性軟便を再発。駆虫薬フラジールの副作用で肝臓の数値が悪化。一度は「100以下」になった抗体価も、再び1600まで上がってしまいました(ジアルジアそのものの影響か、肝臓を痛めたことが原因かははっきりしませんが、免疫力がガクンと落ちたのは確かです)。

このことをルキアのブリーダーさんにお伝えすると、「寄生虫はどこのキャッテリーにもいる。たかが原虫くらいで体を壊す方がおかしい」と言われましたが、実際、調べてみると、特に多頭におけるジアルジアの駆虫はやっかいで、長引く事によって体を壊す猫さんの例も少なくありません。やはり寄生虫を侮ってはいけないと思いました。

ルキアはキャッテリーさんの方で健康診断も検便も受けていませんでした。もし、私達が事前にそのことを聞かされていたら、多くの獣医師が奨励するように、まずは先住と隔離して健康診断(検便を含む)をしてから合流させていたでしょう。私達はその事を今でも反省、そして後悔しています。結果的には、その油断がネココロナウイルスを再び勢いづかせてしまったのですから...。人間の意識と努力で防げる病気は、きちんと防ぐ。それが猫さんの免疫力を高く保つ基本かもしれません。